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ライフサイクルでの考え方
(Life Cycle Thinking)

例えば自動車の走行時のCO2排出量のように製品の使用時の環境負荷(環境からの資源等の消費や物質の排出)には誰もが注目しますが、その製品の製造時の負荷や製品が役目を終えた後の廃棄処理時の負荷、さらにはリサイクルの効果は、見落とされがちです。その結果、環境に良かれと思って製品を選択したはずが、製品の生涯で見ると結果は逆だったということもあり得るのです。

製品の環境負荷を正しく評価するためには、その製品の生涯のある断面だけではなく、製造時、使用時および製品寿命後の廃棄処分やリサイクル性までを含めた、製品の生涯(=製品のライフサイクル)を通して評価することが重要です。このようなライフサイクル全体での考え方をLife Cycle Thinkingといいます。

出典:日本製鉄(株)

このようなライフサイクル全体での環境負荷の計算には、一般的にライフサイクルアセスメント(LCA)という評価手法が用いられます。
また、製品のライフサイクルにおいて、使用する資源量や、CO2などの環境負荷物質の排出量のデータのことをライフサイクルインベントリ(LCI)と呼びます。

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