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薄板(うすいた)

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戦後日本の経済成長の牽引車となった自動車業界と家電業界。それを陰で支えたのが、鉄鋼業界が供給した高品質の薄板でした。熱間圧延された熱延薄板類、冷間圧延された冷延鋼板類があります。

熱延薄板類…社会生活に豊かさを与える鋼材

熱間圧延された厚さ3mm未満の切り板(熱延薄板)や帯鋼、広幅帯鋼を熱延薄板類と呼ぶ。板幅600mm未満でコイル状に巻き取ったものを熱延帯鋼、600mm以上のものを熱延広幅帯鋼と呼ぶ。板幅は最大で2,300mm近くある。用途は自動車、建築、産業機械からガードレールに至るまで他分野にわたる。また、冷延鋼板類や表面処理鋼板、溶鍛接鋼管、軽量形鋼など次工程製品の原板としても使われる。

冷延鋼板類…自動車、家電を支え、大きく伸びる

冷間で圧延された切り板(冷延鋼板)、冷延広幅帯鋼及びみがき帯鋼を冷延鋼板類と呼ぶ。熱延薄板類を素材として圧延される。熱延薄板類より薄く、厚さ精度が高く、表面が美しく、加工性にも優れる。用途は自動車、電気機器、鋼製家具など。
冷延鋼板は広幅帯鋼をシャー(剪断機)にかけて一定寸法に剪断した切り板。冷延広幅帯鋼は熱延広幅帯鋼を冷間圧延した鋼材、幅は600mm以上でコイル状をしている。ブリキや亜鉛めっき鋼板の素材としても使われる。みがき帯鋼は、熱延帯鋼をスリットして冷間圧延したもの、あるいはそのまま直接冷間圧延したもので、幅600mm未満のコイル状のものをさす。

電磁鋼板…変圧器や発電機で特性を発揮

冷延鋼板の一種で磁気特性と電導性に優れ、大型発電機や変圧器のほか、家電製品の大小モーターなど電気機器類の鉄心に用いられる。けい素などを添加した特殊な鋼板で、電磁鋼板、または電気鋼板と呼ばれ、磁性の方向によって方向性電磁鋼板と無方向性電磁鋼板に分けられる。方向性電磁鋼板は圧延方向に優れた磁気特性を発揮し、変圧器に使われる。無方向性電磁鋼板はすべての方向に均一な磁気特性を有しており、発電機やモーター類に使われる。