ホーム > 業界の取り組み > 地球温暖化対策 > 鉄鋼業界の3つのエコ > エコプロセス

カーボンニュートラルに挑戦する3つのエコ エコプロセス 世界最高水準の生産プロセスの更なる効率化

世界No.1のエネルギー効率を達成

1970年代の原油の価格高騰によるオイルショックを契機に、日本鉄鋼業は1970年代から80年代にかけて環境保全や省エネ等に約3兆円を投資し、約20%の省エネを達成しました。さらに1990年度から2012年度までの間でも、1.8兆円に達する積極的な設備投資を行い、10%強の省エネを達成しました。なお、合理化・省力化分野において、2005年度から2020年度までの累計投資額は約2.1兆円に達しています。この結果、現在開発されている主要省エネ設備は、国内でほぼ100%普及。これは他の製鉄国に抜きん出た高い普及率です。

これらの結果、日本鉄鋼業は、世界で最も進んだエネルギー効率を達成しており、今後の削減ポテンシャルは最も小さいことが国際的にも認められています。

省エネ20%達成 1971〜1989年度で3兆円の設備投資 省エネ10%達成 1990〜2012年度で1.8兆円の設備投資 出所:経済産業省 2001年度以前=「主要産業の設備投資計画」、2002年度以降=「企業金融調査(旧・設備投資調査)」 高炉メーカーにおける主要設備の普及率(%) 出所:Diffusion of energy efficient technologies and CO2 emission reductions in iron and steel sector(Oda etal. Energy Economics, Vol.29, No.4, pp.868-888, 2007)(日訳は鉄鋼連盟) 解説コラム1 日本の鉄鋼業は世界最高効率に 鉄鋼業(高炉・転炉法)のエネルギー原単位の国際比較 RITE(地球環境産業技術研究機構)『2019年時点のエネルギー原単位の推計』 解説コラム2 鉄鋼業の省エネポテンシャル国際比較(2011年時点) 出所:国際エネルギー機関(IEA) 注:棒グラフ(左軸)はエネルギー消費量の削減ポテンシャル 丸印(右軸)粗鋼トン当たりの削減ポテンシャル 解説コラム3

最先端技術を活かし、環境配慮を徹底強化

世界最高のエネルギー効率を達成することで、低炭素社会実行計画フェーズⅠ期間(2013年-2020年)にBAU比300万t-CO2削減に取り組んできましたが、さらに、2030年に向け、政府エネルギー基本計画のマクロ想定や各種対策の実施のための必要条件が整うことを前提に、BATの導入等による省エネの推進、廃プラスチックの活用、2030年頃の実機化を目途に現在開発中の革新的技術の導入、その他CO2削減に資する原燃料の活用等により、2030年度のエネルギー起源CO2排出量(総量)を2013年度比30%(約5,790万トン)削減することを新たな目標としました
※2022年3月に目標見直しを実施。従前の目標は、BAU排出量比900万t-CO2の削減。

省エネの推進 コークス炉の効率改善 発電設備の効率改善 省エネ設備の増強 主な電力需要設備の効率改善 電炉プロセスの省エネ 廃プラスチックのケミカルリサイクル拡大 革新的技術の導入 COURSE50 フェロコークス その他 削減に資する原燃料の活用等 日本鉄鋼連盟 カーボンニュートラル行動計画

ページの先頭へ