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技術カスタマイズドリストの更新

 日本鉄鋼連盟は、我が国の世界最高水準の省エネ技術を途上国・新興国に移転・普及することで、地球規模での温暖化対策に貢献するエコソリューション活動に取り組んできました。
 具体的には、中国との「日中鉄鋼業環境保全・省エネ先進技術専門家交流会」、インドとの「日印鉄鋼官民協力会合」といった2国間連携、アセアンとの「日アセアン鉄鋼イニシアチブ(AJSI)」における多国間連携を通じて、日本鉄鋼業の省エネへの取り組みの紹介や相手国政府に対する省エネ分野での政策提言などを実施してまいりました。

 また、これまで、インドおよびアセアンの計26箇所の製鉄所に日本から専門家を派遣し、「製鉄所診断」を実施してきました。製鉄所診断では、日本が主体となって開発を行った鉄鋼CO2排出量・原単位計算方法の国際規格である「ISO14404シリーズ」を用いて各製鉄所のエネルギー消費構造を明らかにし、当該国・地域にふさわしい省エネ技術を掲載した「技術カスタマイズドリスト(TCL)」を用いて、技術導入の提案を行うことにより、日本で開発された省エネ技術の移転を促進してきました。

 TCLについては、2013年に策定以来アセアン・インドの要望を踏まえ、省エネ技術に加え環境保全技術の追加や高炉向け設備しかなかったインド向けTCLに電炉向け設備を追加するなど、TCLの向上を図ってきました。今般、我が国の新しい省エネ・環境技術をインド向け、アセアン向けのTCLに追加すると共に、メーカー情報等の更新を行いました。省エネ・環境対策に取り組みたいインド、ASEANの鉄鋼企業が導入しやすく、かつ高い効果を得られる技術として、加熱炉用技術、高効率バーナーシステム等を新たに加えたことにより、さらに充実した技術リストになり、日本の優れた省エネ技術の普及に一層役立てられる内容となりました。

 日本鉄鋼業は、今回のTCLの更新を踏まえ製鉄所診断や官民会合を通じた普及活動を行い、インド、アセアン鉄鋼業の省エネ、省CO2に貢献していくと共に地球規模での温暖化対策を継続して参ります。

 TCL概要は、以下のPDFをご参照ください。

「技術カスタマイズドリストの概要」(PDF)

 TCL本体及び詳細は、以下のURLをご参照ください。
 https://www.jisf.or.jp/en/activity/climate/Technologies/index.html


 

 

 

本件に関するご連絡/お問合せ先:

一般社団法人日本鉄鋼連盟 総務部 総務・秘書・広報グループ
TEL:03-3669-4822

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