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全鉄鋼製品を対象としたエコリーフPCRの策定について

 この度、一般社団法人日本鉄鋼連盟は一般社団法人産業環境管理協会の環境ラベルプログラム「エコリーフ」に対応するため、ステンレスを除く全鉄鋼製品を対象とした環境負荷算定ルール(Product Category Rule、以下「PCR」という)を策定し、8月13日に同協会より認定を受けました。今回策定したPCRはISO 20915規格、JIS Q 20915に準拠しており、今後、鉄鋼製品のエコリーフ取得に際しては、リサイクル効果を反映して鉄鋼製品の環境負荷を定量化し、開示することが求められることとなります。

 かつてより製品の環境情報を伝えるエコマーク等の環境ラベルの取組みは盛んに実施されていましたが、近年は地球規模で環境問題への取組みが加速したことなどを背景に、環境ラベルの中でもISO 14025規格で規定されているタイプ?V環境ラベルであるEPD(Environmental Product Declaration、定量的データの開示)の取得が国際的に活発化しています。特に、建築物に対する環境影響評価制度の一部においては、EPD取得製品を使用した建築物は加点が得られる等のメリットがあるため、建材製品のEPD取得が急速に増加しています。

 EPDの運営を行う機関は世界で複数存在し、日本では一般社団法人産業環境管理協会が2002年から「エコリーフ」として運営しています。エコリーフをはじめEPDの取得には、製品種別毎の算定と、宣言の基本ルールである製品カテゴリールール(PCR)の策定が必要であり、鉄鋼製品については、2018年にねじ節鉄筋のエコリーフ申請に伴い、当該製品のPCRが策定されておりました。

 2018年11月にISO 20915規格が発行され、2019年6月にJIS Q 20915が発行された現在、これらの規格に基づき、全ての鉄鋼製品についてリサイクルを考慮した方法で環境負荷を算定する必要性が高まってきたことを受け、当連盟はエコリーフにおける全ての鉄鋼製品を対象としたPCRの策定を進めて参りました。策定に当たっては、2019年4月にPCR策定提案書を提出した後、PCR-ワーキンググループにて原案を作成、提出した結果、意見公募、専門家レビューを経て、8月に認定され、このたび公開に至りました。今回策定したPCRは4点で、建設用と非建設用で各々鉄鋼製品と鉄鋼二次加工製品を対象としております。

 公開されたPCRはこちら(エコリーフ環境ラベルプログラム認定PCR一覧)よりご参照ください。

 

(ご参考) 鉄鋼製品のLCA

(ご参考) ISO 20915規格の発行について

(ご参考) JIS Q 20915の発行について

<LCA動画『鉄は、じつは軽い。』>

本件に関するご連絡/お問合せ先:

一般社団法人日本鉄鋼連盟 総務部 総務・秘書・広報グループ
TEL:03-3669-4822

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