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錆(さび)とたたかう

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鉄は、自然のままではやがて錆びてしまいます。酸化しやすいことは、鉄の宿命的な性質です。塗装も昔からある有効な手段ですが、それとは別に簡単には錆びない多様な鋼材がつくりだされています。その代表が、酸素に触れないよう錆びにくい物質で鋼材の外面を覆った表面処理鋼板で、亜鉛めっき鋼板やすずをめっきしたブリキ、すずめっきの代わりに電解クロム酸処理を施したティンフリースチールなどがあります。これに対し、鋼自身の性質を変え、内面から錆びにくくしたのがステンレスです。

さまざまなめっきの技術

溶融亜鉛めっきは、とけた亜鉛に鋼板を浸して亜鉛を付着させます。ごく薄い酸化皮膜の形成により内部の鋼板が保護され、鋼に対して亜鉛が犠牲的に防食作用を果たします。
電気めっきは、めっき浴をくぐる鋼板の両側に電極(陽極)を置いてめっき金属を析出させ、鋼板の表面(陰極)に付着させます。溶融めっきに比べより薄いめっきができ、溶接がしやすくなるほか、通電量をコントロールすることで付着量を自由に変えることができます。

錆に強い鉄、ステンレス

ステンレスは、鉄とクロムとニッケルの合金鋼です。鉄はクロムを12%以上含むと、表面に100万分の数mmという非常に薄い膜(酸化膜)が生じます。この膜はたくましい復元力をもち、傷口が開いても即座に空気中の酸素と手を結び、新しい皮膜を生成し、地金を保護します。人体の自然治癒機能のようなこの性質は不動態といわれ、クロムの量が多ければ多いほど皮膜は強固になります。