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鉄鋼の原料

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鉄の原料は鉄鉱石です。しかし、鉄鉱石だけでは鉄はつくれません。鉄鉱石を溶かして鉄分を取り出す高炉には、コークスや石灰石、石炭を一緒に入れる必要があります。また、鋼をつくる製鋼工場の炉には、鉄スクラップやフェロマンガン、フェロシリコンなどいろいろな“副原料„を入れなければなりません。

主原料は鉄鉱石

鉄鉱石にはさまざまな種類がありますが、主なものは赤鉄鉱、磁鉄鉱、褐鉄鉱で、日本で使われているのは鉄分の含有率60%前後のものです。これらの鉄鉱石はオーストラリアやブラジル、インドから輸入されています。ゴロゴロした石の姿を連想するでしょうが、そのような塊鉱石は少なく、5mm以下の粉状の鉱石(粉鉱石)がほとんどです。
鉱石専用船などで臨海部の製鉄所まで運ばれた鉄鉱石は、鉱石ヤードで産地や性質が異なる他の鉄鉱石と一緒に積み重ねられ、横に長い山脈のようになります。この山脈を端から切り出せば、金太郎飴のようにどこからでも同じ配合の粉鉱石が取り出せるということで、これをヤードブレンディングといいます。

石灰石を混ぜて焼結化

粉鉱石をそのまま装入すると、高炉は目づまりを起こしてしまいます。そこで粉鉱石に粉コークスと5〜15%の石灰石を混ぜ、一定の大きさに焼き固めます。この工程を焼結といいます。粉鉱石の固め方にはペレットにする方法もあります。ペレットは微粉鉱石に水と粘結剤を加えて直径10〜30mmの球状にし、焼き固めたものです。

高炉ではコークスも不可欠

コークスには、鉄鉱石を炭素で還元して鉄分を取り出す、高炉の中で還元ガスや溶けた鉄の通路を確保するといった役割があります。そのため高炉用コークスは、簡単につぶれたり崩れたりしない硬さと強さを持ち、粒度が揃い、灰分、水分、イオウ分が少ないことが条件になり、粘結性に富む強粘結炭を用います。コークスは製鉄所内のコークス炉でつくられます。洗炭し、粉砕・整粒した上で強粘結炭に多少の弱粘結炭を配合し、炉に装入。十数時間かけて蒸し焼きにするとコークスの出来上がりです。

 

焼結鉱

ペレット

コークス