メニューを飛ばして本文へ

ここから本文

鋼材へ

こちらのページは旧ページとなっておりますので、10秒後に自動的に新ページに移動致します。
お気に入り等に登録している方は、お手数ですが新ページへの登録変更をお願い致します。

自動的に移動しない方はこちらをクリックして下さい

使用目的に応じて使いやすいかたちにした製品を鋼材と呼びます。鋼材をつくる主な方法は上下をロールにはさんでおしのばす圧延です。ほかには目的の形に鋳込む鋳造、鋼塊をたたいて必要な形にする鍛造、熱した鋼片をダイスに通す押し出しなどがありますが、板やレールやパイプなど一般になじみの深い鋼材はほとんど圧延でつくられます。

熱間圧延と冷間圧延


圧延には鋼片を加熱しておしのばす熱間圧延と、それを常温でさらにのばす冷間圧延があります。鋼板の圧延を例として、それぞれについて見てみましょう。鋼板は厚板と薄板とに大別されますが、厚板は加熱炉で1,000°C以上に熱したスラブ(鋼片)を粗圧延機にかけ、一定の厚みにしてから仕上圧延機の間を何度も往復させて目的の厚みにのばします。薄板では複数の粗圧延機と仕上圧延機を一直線上に並べ、一方向に一回だけ走らせ、板の帯におしのばします。板の帯は全ての圧延機を通過すると、終点で巨大なトイレットペーパーのようなコイル状(ホットコイル/熱延コイル)に巻き取られます。これが熱間圧延機(ホット・ストリップミル)です。
冷間圧延は、ホットコイルを常温で圧延し、板厚をさらに薄くするだけでなく、表面を美しく、均一にすることができます。自動車のボディや家電などに使われる鋼板は、ほとんどが冷延鋼板やそれにめっきなどの表面処理を施した鋼板です。ホット・ストリップミル同様、直線上に配置した5〜6台の圧延機の間を通すのですが、各圧延機の回転速度が先へ行くほど速くなるので、ロールに押されるのと同時に引っ張られるため、ぐんぐん薄くなっていきます。0.05mmといった紙のような薄さにすることも可能です。

<アニメーション解説> 薄板の製造工程