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鋼製不透過型砂防堰堤は、不安定土砂の移動を抑制し、河道の安定や山脚の固定を図るもので、屈撓性や透水性などの機能面、工期短縮や通年施行、あるいは省力化などの施工面等でコンクリート構造物では得にくい特長があり、以下の構造形式のものがあります。
形鋼等で形成されたフレーム(枠)の各面をL(山)形鋼等でスクリーン状にカバーして中に割石を充填したものです。
鋼製自在枠
鋼製続枠
鋼製箱枠
鋼製組枠
上下流面に鋼矢板・エキスパンドメタル等による壁材を設けて現地発生土砂等を中詰めし、それらをタイロッドで連結したものです。
直線形鋼矢板等、鋼製のセグメントで構成された鋼製殻の中に、現地発生材などの土砂を中詰めしたものです。
鋼製透過型砂防堰堤は、流下する土石流の貯留または減勢および水と土砂の分離を図る設備として用いられます、主部材として鋼管を用いていることから、水と土砂の通過空間を大きくとることができ、大洪水時まで貯砂容量を確保します。また、開口部が魚道の役割を果たし生態系にやさしく自然環境にも調和します。さらに、河川の土砂運搬をほとんど妨げないため、河岸・海岸浸食の問題に対して貢献できます。鋼製透過型砂防堰堤には、以下の構造形式のものがあります。
透過型堰堤としての実績が最も古く鋼管によるA型フレームを2〜4m間隔にコンクリート基礎に固定したものであり、高さ3〜5mのものが一般的です。
立体フレームタイプとして開発された砂防壁堤で、土石流の衝突角度が流心方向とずれても安定度の高い構造形式です。
格子形鋼製砂防堰堤は約φ600mmの鋼管を立体格子状に組み合わせた剛結合構造物であり、大規模な土石流に対しても安全な透過型堰堤です。
L型スリット堰堤はコンクリート基礎を打設せずに鋼製スリット堰堤を構築することを目的に開発されたもので、抵抗力を増加させるために鋼管基礎を採用しています。
I 型スリット堰堤は、結合エレメントにより部材を結合するトラス構造の鋼製スリット堰堤です。上流側には緩衝桁を配置し、土石流衝撃力等を吸収させます。
鋼製セルが十分なエネルギー吸収性能を有しており、耐衝撃性に優れた鋼製スリット堰堤です。セル体とフレーム部分はそれぞれ工場製作し、現地ではこれらをセッティングするだけで組立が完了します。
鋼製流木捕捉工は、掃流区間もしくは土石流区間の副堤上に設置されるのが一般的で、開口部を大きくとれるため、流水を堰上げさせることなく、水に浮く流木も効果的に捕捉することができます。
鋼製C型スリットは、水平材が曲率をもったコンクリート充填鋼管によるアーチ構造です。アーチ構造により、部材に働く外力を軸力に置き換えることができ、経済的です。また景観的に優れている点が特徴です。
鋼製D型スリットは、角形鋼管を使用し頭部において互いに連結し、一体性をもたせています。上流側柱材を千鳥配置することで転石の通過性をよくすることができます。
鋼製△型スリットは、コンクリート充填鋼管による頭部連結および形鋼による底部連結構造です。単部材が小型軽量なため、運搬および取扱いが容易です。
鋼製h型スリットは、鋼管による平面格子とバットレスの組合せ構造です。格子形のため、縦・横部材の間隔調整により、捕捉機能の調整が可能です。
N型流木捕捉工は、土石流危険渓流等における流木対策を目的に開発された新しい流木捕捉工です。既設砂防堰堤の本堤上に設置し流木捕捉機能を施設に付加するもので土石流流体力や礫の衝突荷重にも耐えられる構造となっています。
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砂防
鋼製不透過型砂防堰堤
鋼製不透過型砂防堰堤は、不安定土砂の移動を抑制し、河道の安定や山脚の固定を図るもので、屈撓性や透水性などの機能面、工期短縮や通年施行、あるいは省力化などの施工面等でコンクリート構造物では得にくい特長があり、以下の構造形式のものがあります。
1.枠堰堤
形鋼等で形成されたフレーム(枠)の各面をL(山)形鋼等でスクリーン状にカバーして中に割石を充填したものです。
鋼製自在枠
鋼製続枠
鋼製箱枠
鋼製組枠
2.ダブルウォール堰堤
上下流面に鋼矢板・エキスパンドメタル等による壁材を設けて現地発生土砂等を中詰めし、それらをタイロッドで連結したものです。
3.セル堰堤
直線形鋼矢板等、鋼製のセグメントで構成された鋼製殻の中に、現地発生材などの土砂を中詰めしたものです。
鋼製透過型砂防堰堤
鋼製透過型砂防堰堤は、流下する土石流の貯留または減勢および水と土砂の分離を図る設備として用いられます、主部材として鋼管を用いていることから、水と土砂の通過空間を大きくとることができ、大洪水時まで貯砂容量を確保します。また、開口部が魚道の役割を果たし生態系にやさしく自然環境にも調和します。さらに、河川の土砂運搬をほとんど妨げないため、河岸・海岸浸食の問題に対して貢献できます。鋼製透過型砂防堰堤には、以下の構造形式のものがあります。
4.鋼製スリット堰堤A型
透過型堰堤としての実績が最も古く鋼管によるA型フレームを2〜4m間隔にコンクリート基礎に固定したものであり、高さ3〜5mのものが一般的です。
5.鋼製スリット堰堤B型
立体フレームタイプとして開発された砂防壁堤で、土石流の衝突角度が流心方向とずれても安定度の高い構造形式です。
6.格子形鋼製砂防堰堤
格子形鋼製砂防堰堤は約φ600mmの鋼管を立体格子状に組み合わせた剛結合構造物であり、大規模な土石流に対しても安全な透過型堰堤です。
7.L型スリット堰堤
L型スリット堰堤はコンクリート基礎を打設せずに鋼製スリット堰堤を構築することを目的に開発されたもので、抵抗力を増加させるために鋼管基礎を採用しています。
8.I 型スリット堰堤
I 型スリット堰堤は、結合エレメントにより部材を結合するトラス構造の鋼製スリット堰堤です。上流側には緩衝桁を配置し、土石流衝撃力等を吸収させます。
9.CF型スリット堰堤
鋼製セルが十分なエネルギー吸収性能を有しており、耐衝撃性に優れた鋼製スリット堰堤です。セル体とフレーム部分はそれぞれ工場製作し、現地ではこれらをセッティングするだけで組立が完了します。
鋼製流木捕捉工
鋼製流木捕捉工は、掃流区間もしくは土石流区間の副堤上に設置されるのが一般的で、開口部を大きくとれるため、流水を堰上げさせることなく、水に浮く流木も効果的に捕捉することができます。
10.鋼製C型スリット
鋼製C型スリットは、水平材が曲率をもったコンクリート充填鋼管によるアーチ構造です。アーチ構造により、部材に働く外力を軸力に置き換えることができ、経済的です。また景観的に優れている点が特徴です。
11.鋼製D型スリット
鋼製D型スリットは、角形鋼管を使用し頭部において互いに連結し、一体性をもたせています。上流側柱材を千鳥配置することで転石の通過性をよくすることができます。
12.鋼製△型スリット
鋼製△型スリットは、コンクリート充填鋼管による頭部連結および形鋼による底部連結構造です。単部材が小型軽量なため、運搬および取扱いが容易です。
13.鋼製h型スリット
鋼製h型スリットは、鋼管による平面格子とバットレスの組合せ構造です。格子形のため、縦・横部材の間隔調整により、捕捉機能の調整が可能です。
14.N型流木捕捉工
N型流木捕捉工は、土石流危険渓流等における流木対策を目的に開発された新しい流木捕捉工です。既設砂防堰堤の本堤上に設置し流木捕捉機能を施設に付加するもので土石流流体力や礫の衝突荷重にも耐えられる構造となっています。
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