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耐火鋼

耐火鋼とは

耐火鋼(Fire Resistant Steel−以下、FR鋼という)は、鉄骨造建築物の耐火性能確保に必要な耐火被覆を低減または省略することを目的として開発された鋼材です。
FR鋼は、一般の建築用鋼材に比べて高温時の強度が高い鋼材です。FR鋼製造メーカーは、高度な耐火設計技術と豊富な品種で、鉄の素材感を活かしたデザインの実現に協力しています。
建築工事の工期・コスト削減、室内有功スペースの拡大、メンテナンス費用の軽減など様々なメリットが期待でき、鉄骨造建築物に新しい流れを築いています。

また、2000年5月に高炉5社において、FR鋼を用いた自走式駐車場の無耐火被覆火設計法の一般認定を取得しました(適用範囲:最上階から数えた階が14以下で、車室と車路の延べ面積が5万m2以下)。
これによって、FR鋼を用いた合成梁や,BCR及びBCP規格FR鋼の適用も可能になるなど、設計自由度も大幅に拡大しているため、個別認定が必要な案件がほとんどなくなり、今後の駐車場の標準仕様は、無被覆FR鋼になることが期待されています。

耐火鋼の特長

優れた高温耐力による
無耐火被覆の実現
建築構造用規格鋼材と
同等の常温性能
意匠性向上などの多くのメリット
600℃における耐力が常温規格耐力(F値)の2/3以上であることを保証しています。この高温特性を考慮した耐火設計を行なうことにより、耐火被覆の低減や省略が可能となります。 常温時の性能は一般のJIS規格と同じですので、通常の設計施工で対応できます。接合部についてはFR鋼用の溶接材料や高力ボルトを用いることにより、常温時・火災時とも母材と同等以上の必要耐力を確保します。 無耐火被覆にすると、柱の径を細くしたり自由な塗装をすることが可能となり,鉄骨建築の意匠性が大幅に向上します。その他にも工期短縮や作業環境改善など多くのメリットが期待できます。

パンフレット『建築構造用耐火鋼材−無耐火被膜化による新しい鉄骨構造の姿』

写真1:パンフレット  写真2:パンフレット

ダウンロード(PDF:3.23MB) (PDF)

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