鋼橋と鋼材のあゆみ
わが国最初の鉄の橋は1868年に長崎に建設されたくろがね橋です。
この橋をはじめ、初期の鉄の橋は鋼材を海外から輸入し建設されました。
その後、設計・製作が日本で行われるようになりましたが、国産の鉄が使用されたのは、十年後の1878年(明治11年)のことです。
ここでは黎明期(れいめいき)の鉄の橋と最新の高性能鋼を使用した鋼橋について、紹介します。
くろがね橋 1868年(慶応4年)
・日本で最初の鉄橋
・橋長21.8mの錬鉄桁橋
・長崎に建設された
八幡橋 1878年(明治11年)
・旧弾正橋を東京深川八幡宮境内に移設し保存されている
・初の国産鉄の橋、橋長15.1m
天竜川橋梁 1888年(明治21年)
・交通博物館所蔵写真(使用に関しては同館の許可が必要)
・初めて鋼(はがね)を鉄道橋に使用
永代橋 1926年(大正15年)
・初めて鋼を道路橋に使用
清洲橋 1928年(昭和3年)
その後の鋼橋のあゆみ
- 1930年代 溶接橋のはじまり 1932年の今宿橋
- 1951年 鈴橋 最初の合成桁
- 1954年 中里橋 最初の鋼床版桁 橋長18.7m
- 1955年 相模大橋 50キロ鋼を本格使用 橋長381m
- 1959年 毛馬橋 最初の連続合成桁 橋長150m
- 1964年 花輪こ道橋 はじめて80キロ鋼を採用した桁橋 橋長29.7m
- 1967年 村中小橋、知多2号橋 最初の耐候性無塗装橋梁
- 1974年 港大橋 80キロ鋼を本格使用
- 1998年 明石海峡大橋 予熱低減型800Mpa鋼 1800Mpaのケーブル
参考文献 | (社)日本橋梁建設協会 日本の橋 1994 |