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容器の世界の「すぐれもの」スチール缶

内容物を選びません

スチール缶は内容物を選びません。酸性食品・塩基性食品でも、腐することなく対応できます。これが、食缶から18リットル缶まですべてに対応しているオールマイティな容器としての強みです。

なんといっても安全です

缶詰食品の安全性を100%にするために、高温・高圧下での完全滅菌(レトルト食品)、100℃未満で熱処理する低温殺菌など、内容物に応じた殺菌方法があります。その過程で食缶・飲料缶はかなりの強度が要求されます。

スチール缶は他容器と比べて高い引張強さをもち、構造的にも十分耐えられます。こうしたスチール缶独自の強さは、特に高温・高圧での殺菌が必要なミルク入り飲料の缶化には最適の特性となっています。

丈夫で長持ちします

スチール缶は遮光性・密封性の面で優れています。食品でも、化学品でも、内容物を変質させることなく、長期に亘り保存できます。

そんなスチール缶の『すぐれもの』ぶりを物語るエピソードがあります


1804年に缶詰の製造原理を発明したニコラ・アルベール(仏)
1824年・北極探検隊が携行した缶詰(左)と、1852年ベルチャー北極探検隊が携行した缶詰(右)
北極風景

地球探検の缶詰  ニコラ・アペール


1804年にニコラ・アペール(仏)が缶詰の製造原理を発明した6年後(1810年)にはピーター・デュラン(英)がぶりき缶の特許を受け、 1812年には英国で世界初の缶詰工場が誕生していますが、1820年代に行われた北極探検隊の食料には早くも缶詰が利用されています。

当時の缶詰はかなり厚手のぶりきを使用し、缶切りが発明されていなかったので、当時の缶詰には『オノとハンマーで開けてださい』との使用法が記されていました。


また、1911年〜1912年にかけて行われた、スコット(英)の南極探検にも缶詰が携行されました。

このとき携行された缶詰は、数十年後、雪に埋もれて発見された時にも中味になんらの異常もなかったと伝えられています。

耐熱性も万全です

化粧品やカセットコンロ用ガスボンベなどに使われているエアゾール缶は、可燃性ガスや高圧ガスなどが封入されていることから、特に安全性が要求されますが、この分野でもスチール缶のもつ強度が、密封性・耐熱性の面で大いに役立っています。

持ち運びが便利で場所を取りません

スチールは、びんその他の素材と比べると、軽い上に容器としての対衝撃性に優れ、持ち運び・輸送時においても変形しにくく壊れません。特に四角い18リットル缶は、丈夫で安全性が高い便利な容器として、主に塗料・化学関係の産業分野で使われています。

さらに、場所をとらない容器として重宝され、分野を越えて役立っています。

加工性に富んでいます

スチール缶は加工性が良く、曲げても、絞っても、溶接してもいいので、丸、三角、四角と自由な形の缶を造ることができます。

総合的な信頼性でお答えします

容器素材としてスチール缶の最大の特長は、総合的な信頼性です。価格・品質が安定し、国内で十分な供給能力を持っています。更に、需要家のニーズに応え、たゆまぬ研究開発の結果、より強い素材、より薄い素材の開発を実現し、経済性の向上と軽量化を図り、利便性を高めています。

こうした研究開発の広がりと深さ、その素質のもつ汎用性、経済的安定性など、スチール缶は『総合的に信頼できる素材』なのです。

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