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高じん性鋼

概要

高じん性鋼は、より小さな曲げ半径での冷間加工や寒冷地などの低温地域での使用が、可能なようにじん性を高めた鋼材です。

材料特性

降伏点一定鋼と通常JIS材の降伏点の比較

(1)冷間曲げ加工

冷間曲げ加工を行いひずみが生じた部分の鋼材はじん性が低下する問題があるため、道路橋示方書では内側曲げ半径の大きさを板厚(t)の15倍(15t)以上とするのを原則としています。
しかし、冷間曲げ加工後の鋼材のじん性が十分確保されている場合は、内側曲げ半径が板厚の5倍(5t)までの加工を行ってもよいこととされています。

図:冷間曲げ加工

(2)寒冷地での使用

低温では鋼材のじん性が低下し、ぜい性破壊を起こしやすくなりますが、適切なじん性を有する鋼板を使用すれば、低温域での使用も問題となりません。

図:一般鋼と高じん性鋼との衝撃特性の比較例

曲げ加工部を有する角型鋼管の
ラス橋への適用イメージ

図:曲げ加工部を有する角型鋼管のラス橋への適用イメージ


冷間曲げをコーナー部に適用した例

図:冷間曲げをコーナー部に適用した例

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