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2024年度日印鉄鋼官民協力会合を開催

 日本鉄鋼連盟では、2011年からインド鉄鋼業への省エネ・環境保全政策提言、および日本からの省エネ・環境保全技術移転の促進を目的とした「日印鉄鋼官民協力会合」を実施しております。本年度は、ERIA (Economic Research Institute for ASEAN and East Asia:東アジア・アセアン経済研究センター)からの支援を受け、2025年1月21日(火)にインド・デリーにて開催しました。
 日本鉄鋼連盟国際環境戦略委員会 手塚宏之 幹事(JFEスチール専門主監(地球環境))がモデレーターを務め、経済産業省金属課高木駿平課長補佐、インド鉄鋼省Vinod Kumar Tripathi次官補、ERIA Nuki Agya Utamaエネルギー政策担当部長兼アジアゼロエミッションセンター長をはじめ、日印両国の政府関係者、鉄鋼企業を中心に約40名が参加し、両国鉄鋼業のカーボンニュートラルに関する以下のトピックにつき活発な議論を行いました。

    ・ 日本及びインドにおけるカーボンニュートラルに向けた政策
    ・ 省エネ及びカーボンニュートラル実現に向けた技術動向
    ・ 気候変動に係る鉄鋼メーカーが抱える課題と取り組み等

 Tripathi次官補は、インドの鉄鋼業は生産・消費、雇用の拡大などを受けて明るい状況である一方、世界平均と比較して劣っているCO2排出原単位への対応など、気候変動や持続可能性の分野で課題も存在するとして、日印鉄鋼官民協力会合ではインド鉄鋼業の課題解決のためのふさわしいテーマを扱っており、脱炭素や革新的技術といった分野での両国鉄鋼業の協力の発展を期待していると述べました。

 Nukiエネルギー政策担当部長兼アジアゼロエミッションセンター長は、インドが一人当たりの鉄鋼消費量を増加させるという野心的な目標を掲げており、脱炭素とあわせて達成するには、水素技術やCCUS(炭素回収・利用・貯留)といった革新的技術の分野等でインドと日本との協力が重要であると述べました。長年継続されている日印会合が、ベストプラクティスや技術の進歩を両国で共有し、持続可能な未来を実現するためのパートナーシップとイノベーションを促進するためのプラットフォームとして機能することに期待が寄せられました。

 当連盟は日本政府との協力により、今後もインド鉄鋼業との省エネ・環境保全分野における協力を推進し、日本からインドへの省エネ・環境保全技術の移転を促進することにより、地球規模での気候変動対策に貢献してまいります。



 



以上

本件に関するご連絡/お問合せ先:

一般社団法人日本鉄鋼連盟 総務部 総務・秘書・広報グループ
TEL:03-3669-4822  

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