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持続可能な鉄鋼産業に向けた省エネ・環境トランジションに関するAJSI ウェビナー 2021 を実施

 日本鉄鋼連盟では、2014年5月にASEAN鉄鋼評議会(AISC)と「環境」「標準化」「通商」の3分野における交流促進に係る覚書を締結いたしました。以後、環境分野においては、経済産業省の協力により「日ASEAN鉄鋼イニシアチブ(AJSI)」という官民協力プラットフォームを立ち上げ、ASEAN鉄鋼業への省エネ・環境保全に関する支援を実施しております。

 2022年2月24日、「日ASEAN鉄鋼イニシアチブ」の活動の一環として、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ミャンマーの7か国を対象とし、「持続可能な鉄鋼産業に向けた省エネ・環境トランジションに関するAJSI ウェビナー 2021」をオンラインにて開催し、約240名が参加しました。

 本ウェビナーでは、昨年度に引き続き、世界各国同様新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けているASEAN鉄鋼業に対し、現時点で特にニーズが高い手軽に取り組める短期的な省エネ・環境保全対策事例、また中長期的な対策や動向を以下の通り紹介し、非常に高い評価を得ました。

◆短期的な視点:
 ・オンライン製鉄所診断の概要/結果
 ・ASEAN鉄鋼メーカーによる省エネ/環境に関する課題及び課題に対する日本への期待
 ・エンジニアリング会社(高炉系/電炉系)からの関連技術紹介

◆中長期的な視点:
 ・二国間クレジットメカニズム(JCM)案件発掘事業
 ・日本提案の省エネに関する国際規格
 ・鉄鋼業におけるサーキュラーエコノミー及びカーボンニュートラル
 ・ASEAN鉄鋼業の戦略とAJSIの協力に対する期待(パネルディスカッション)

 ASEAN鉄鋼評議会Nghiem Xuan Da(ギエム スアン ザ)会長からは、これまで行ってきた日本との取り組みがASEAN鉄鋼業の省エネ・環境保全活動に貢献しているという謝意に加えて、コロナ禍で環境・省エネの取組が停滞する中、日本とともにソリューションを考えていくことが非常に有意義であるという見解が示されました。

 今回初めて行われたパネルディスカッションでは、東南アジア鉄鋼協会(SEAISI)加盟国を代表して、タイ、インドネシア、シンガポールのパネリストより、ASEAN各国/鉄鋼業の環境政策の動向の紹介やAJSIに対する賛辞が送られるとともに、日本鉄鋼業に対して、エネルギーと環境の両面で長期的な協力を期待している等それぞれの立場から発言がありました。

 当連盟は日本政府との協力により、今後も「日ASEAN鉄鋼イニシアチブ」の活動を通じ、ASEAN鉄鋼業における省エネ・環境保全に関する支援を継続してまいります。


 

本件に関するご連絡/お問合せ先:

一般社団法人日本鉄鋼連盟 総務部 総務・秘書・広報グループ
TEL:03-3669-4822  

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