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アセアン鉄鋼業向け「ISO14404&省エネ技術セミナー」を開催

 当連盟では、経済や鉄鋼需要産業の伸びが著しく、今後鉄鋼業の成長が期待されるアセアン鉄鋼業との関係を強化すべく、2014年5月にアセアン鉄鋼評議会(AISC)と「環境」「標準化」「通商」の3分野における交流促進に係る覚書を締結いたしました。以後、環境分野においては、経済産業省の協力により「日アセアン鉄鋼イニシアチブ」という官民協力プラットフォームを立ち上げ、アセアン鉄鋼業への省エネ・環境保全に関する具体的な支援を実施しております。

 今般「日アセアン鉄鋼イニシアチブ」の活動の一環として、2016年9月6日に鉄鋼会館にて「ISO14404&省エネ技術セミナー」が開催され、経済産業省 坂元耕三金属技術室長、日本鉄鋼連盟 藤本健一郎国際環境戦略委員長、ASEAN省エネ部会 Amaraporn Achavangkool コーディネーター、東南アジア鉄鋼協会 Somsak Pikkanesuan 環境・安全委員長等、日本・アセアン6か国(インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア)の鉄鋼関係者約50名が参加いたしました。

 ISO14404は、製鉄所におけるエネルギー消費量・CO2排出量の計算方法を定めた国際規格であり、省エネ・CO2削減のニーズが高まりつつあるアセアン各国において、製鉄所のエネルギー管理や省エネ技術導入後の効果測定等、多くの場面での活用が見込まれています。本セミナーでも、アセアン各国の参加者から積極的な質問が相次ぐとともに、製鉄所内や国内鉄鋼業における省エネ・CO2を推進する過程で、ISO14404を活用することへの期待が示されました。

 本セミナーでは、ISO14404の紹介と合わせて、アセアン鉄鋼業向けの省エネ・環境技術集である「技術カスタマイズドリスト第2版」を共有し、リストに掲載されている技術をサプライヤーより紹介いたしました。

 また、9月7日には大同特殊鋼知多工場へのスタディーツアーを実施いたしました。同工場では最新鋭の炉体旋回式電気炉や排水設備を見学し、日本における省エネ・環境対策のレベルの高さに関心が示されるとともに、日本からの省エネ・環境保全技術の導入を望む声が多く聞かれました。

 当連盟は日本政府との協力により、今後も「日アセアン鉄鋼イニシアチブ」の活動を通じ、アセアン鉄鋼業における省エネ・環境対策に貢献してまいります。

 

 

本件に関するご連絡/お問合せ先:

一般社団法人日本鉄鋼連盟 総務本部 秘書・広報グループ
TEL:03-3669-4822  

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