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日アセアン鉄鋼イニシアチブ 省エネワークショップを開催

 当連盟では、経済や鉄鋼需要産業の成長が著しく、今後鉄鋼業の成長も期待されるアセアン鉄鋼業との関係を強化すべく、2014年5月に東南アジア鉄鋼協会(SEAISI)と「環境」「標準化」「通商」の3分野における交流促進に係る覚書を締結いたしました。以後、環境分野においては、経済産業省の協力により「日アセアン鉄鋼イニシアチブ」という官民協力プラットフォームを立ち上げ、アセアン鉄鋼業への省エネ・環境保全に関する支援を実施しております。

 今般、「日アセアン鉄鋼イニシアチブ」の活動の一環として、2018年1月23日〜24日にタイ・バンコクにて省エネワークショップが開催され、在タイ日本国大使館 寺川聡 二等書記官、日本鉄鋼連盟 藤本健一郎 国際環境戦略委員長、ASEAN省エネ部会 Watcharin Boonyaritコーディネーター(タイエネルギー省代替エネルギー開発・効率局エネルギー効率推進部ディレクター)、東南アジア鉄鋼協会 Somsak Pikkanesuan 環境・安全委員長、タイ鉄鋼協会Wirote Rotewatanachai事務局長等、日本・アセアン6か国(インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア)の鉄鋼関係者約70名が参加致しました。概要は以下の通りです。

・アセアン側からは、東南アジア全体の動きとして、東南アジア鉄鋼業にふさわしい技術集の策定を開始した旨発表がありました。また、タイ鉄鋼業の動きとして、2030年までにBAU比11%のエネルギー消費量削減を目標としており、目標を達成するために省エネ技術への投資を拡大していきたい旨紹介がありました。
・日本側から、ISO50001に基づく日本鉄鋼業の自主的なエネルギーマネジメントの取組と、日本鉄鋼業のライフサイクルアセスメント(LCA)に関する取組について説明し、アセアン側からは日本の鉄鋼メーカーが自主的な取組に参加する動機とその成功要因に対して大きな関心が示されました。
・日本からアセアンへの省エネ技術移転を支援する目的のもと、鉄鋼業向けの省エネ・低炭素技術を有するエンジニアリング会社より技術説明を行うとともに、二国間クレジット制度(JCM)や、気候技術センター・ネットワーク(CTCN)、緑の環境基金(GCF)等の活用に関する提言を行いました。各国からは日本の省エネ技術に対する高い関心が示されました。

 当連盟は日本政府との協力により、今後も「日アセアン鉄鋼イニシアチブ」の活動を通じ、アセアン鉄鋼業における省エネ・環境対策に貢献してまいります。

 

本件に関するご連絡/お問合せ先:

一般社団法人日本鉄鋼連盟 総務部 総務・秘書・広報グループ
TEL:03-3669-4822  

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