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会長コメント

「リオ・ティントとBHPビリトンの西豪鉄鉱石生産統合」について

2009年6月9日
(社)日本鉄鋼連盟
会長 宗岡 正二

(英文版はこちら)

 2009年6月5日、リオ・ティント(RT)とBHPビリトン(BHPB)は、西豪州鉄鉱石の「生産ジョイント・ベンチャー(Production Joint Venture, JV)」設立を発表した。

 このJVは、両社が保有する西豪州鉄鉱石に関する、現在および将来の、インフラ等を含む全ての資産を対象とし、両社の生産や将来の拡張計画を統合するために設立するとのことである。

 両社は、販売は個別に行うとしているが、このJVが成立すれば、RTとBHPBの西豪州の全ての鉄鉱石生産活動が統合されるとしている。生産統合という形を取っているものの、実質的には先のBHPBによるRT買収提案と同様に競争制限的な動きであると理解しており、日本鉄鋼業界としては、本件には 反対である。

 本JVの成立の条件として、関係各国独禁当局による承認が挙げられているが、日本の公正取引委員会の判断も極めて重要なファクターになると理解している。今後、各国当局の調査に対しては全面的に協力していく所存である。

以上

本件に関するご連絡/お問合せ先:

(社)日本鉄鋼連盟

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