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会長コメント

品質保証体制強化に向けたガイドラインの策定について

2008年7月28日
(社)日本鉄鋼連盟
会長 宗岡 正二

 当連盟におきましては、一連の品質不祥事の発生を踏まえ、品質管理の徹底と再発防止のため、先月「品質管理タスクフォース」を設置し、直ちに具体的な対応 策(品質保証業務に関する業界共通のガイドラインの設定等)を検討してまいりました。本日、以下を骨子とする対応策をとりまとめ、加盟各社に周知徹底し、 遵守を要請いたしましたのでご報告いたします。
 なお、「品質管理タスクフォース」の活動は今後も継続し、ガイドラインの実行状況をフォローしてまいります。

1.法令遵守と品質保証に関する意識改革の徹底

 (1)今般の品質不祥事の主原因である、規格・契約事項遵守という姿勢の欠如、生産重視の意識、技術に対する過信等につき深く反省し、経営層からの通達・会議体での確認活動等により、現場における 各人の品質保証に関する意識を再度喚起・徹底する。

 (2)品質保証ルール遵守の教育を実施する。

  • e-Learning教材、教育冊子の作成・配布等による教育を実施する。

2.不備・不適切な事例を発生させない仕組み作り

 (1)品質保証のマネジメント強化

  • 各社ごとに品質保証を総括する役員を明確にする。
  • 品質保証部署について、製造部門からの独立性を確保する。

 (2)試験検査データの信頼性向上

  • 現場でのデータ改ざんを防止するための自動化を含めた試験検査システムを構築する。

3.不備・不適切な事例を検出する仕組み作り(社内及びグループ会社の品質監査の強化)

 (1)社内及びグループ会社の品質監査を強化するために、試験検査の実態調査を織り込んだチェックリストを作成する。

 (2)社内及びグループ会社に対する品質監査計画を立案し、PDCAを着実に実行する。(立入監査も含む)

4.品質保証に関する課題を確認し、改善の指示を行うための、経営層を含む会議体等の設置

 例)経営層を含む「品質保証委員会」

 当連盟並びに加盟各社といたしましては、この内容をすみやかに加盟各社に周知徹底したうえで、各事項について直ちに着手・実施することによって、お客様や社会の信頼を一刻も早く回復してまいる所存です。

以上

本件に関するご連絡/お問合せ先:

(社)日本鉄鋼連盟 総務本部長 安見
TEL:03-3669-4822  FAX:03-3664-1457

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