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会長コメント

BHPビリトン社による欧州委員会へのリオ・ティント社買収に関する事前届出の提出について

2008年6月2日
(社)日本鉄鋼連盟
会長 宗岡 正二

(英文版はこちら)

 BHPビリトン社は、5月30日(金)、欧州委員会に対しリオ・ティント社買収に関する事前届出を行うと公表した。

 現段階では欧州委員会からは公式発表は行われていないが、日本鉄鋼連盟としては、本届出により欧州委員会による企業結合審査が正式に開始されるものと理解しているところである。

 昨年11月のBHP ビリトン社によるリオ・ティント社買収の意向表明以降、当連盟は一貫してこれに反対の立場を表明してきているが、この立場は今も変わらない。我々は、両社の統合が鉄鉱石および原料炭の海上貿易市場における健全な競争を著しく阻害すると認識しており、今後は、日本高炉各社が主要関係国の独禁当局に対して異議 申し立て等という形でその立場を主張していくこととなる。

 鉄鋼業界は、今年度に入って、強粘結炭が昨年度比で3倍となった他、鉄鉱石が昨年度比65%を上回る大幅な値上げとなるなど、深刻な原料コストの高騰に直面しており、結果的に鉄鋼製品価格への転嫁を顧客にお願いせざるを得ないような事態に立ち至っている。鉄鋼製品は橋梁、建築物等の社会整備インフラから、日用品・自動車及びハイテク製品に至る基礎素材として幅広く利用されており、本統合により更なるコストアップも懸念され、わが国経済に与える影響は甚大なものと考えられることから、主要関係国の独禁当局に対して統合阻止を求めていきたい。

以上

本件に関するご連絡/お問合せ先:

(社)日本鉄鋼連盟

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