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橋梁用高強度ワイヤ

概要

長大吊橋では、スパン長の増加に伴って自重が増加し、同じ強度のケーブルを用いた場合、必要なケーブル断面は大きくなっていきます。
長大吊橋の主ケーブルに高強度のワイヤを用いれば、ケーブル断面が減少し、架設工事の効率化、主塔高さの低減や補剛構造の簡素化が実現できます。
明石海峡大橋では、180kgf/mm2(1770N/mm)ワイヤが開発され主ケーブルに使用されています。

材料特性

ケーブルの断面図

図:ケーブルの断面図

ケーブルワイヤの強度の変還

図:ケーブルワイヤの強度の返還

ケーブル用ワイヤの主要特性比較

項目 1570N/mm2 1770N/mm2
線材 主成分 C(%) 0.75〜0.80 0.80〜0.85
Si(%) 0.12〜0.32 0.80〜1.00
Mn(%) 0.60〜0.90 0.60〜0.90
亜鉛めっき
ワイヤ
機械的性質 引張強さ(N/mm2) 1570〜1770 1770〜1960
全伸び耐力(N/mm2) ≧1160(0.7%) ≧1370(0.8%)
伸び(%) ≧4 ≧4
巻き付け(3d) 折損なし 折損なし
ねじり(回) ≧14 ≧14
Zn 付着量(g/m2) ≧300 ≧300
Zn 付着性(5d巻き付け) 剥離なし 剥離なし
フリーコイル径(m) ≧4 ≧4

効果

吊橋のスパン長とケーブル強度に関する試算

図:吊橋スパン長とケーブル強度に関する試算

高張力ケーブル(160キロ→180キロ)による構造変更の例

図:高張力ケーブル(160キロ→180キロ)による構造変更の例

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