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講演要旨・プログラム

講演要旨

基調講演

  日本鉄鋼連盟では、鉄骨造の健全なる発展と普及に資することを目的に、建築鋼構造を研究する大学・研究機関等の研究者で構成する建築鋼構造研究ネットワーク(幹事長:河野昭彦 九州大学人間環境学研究院 都市・建築学部門 教授)を組織しています。
本講演では、開催地区毎に、同ネットワーク活動に参画されている方々に基調講演を行っていただきます。

ブレース付ボックスコラム鉄骨建築構造の研究

  ブレース付きボックスコラム鉄骨建築構造については、現行の設計ルートにおいて端部接合部の破断の検討を法令上求められていますが、具体的な検討方法が必ずしも十分に示されているとは言い難く、また、ブレースの座屈に伴い外壁や内装材が破損、脱落する場合が多く、合理的な端部接合部の例示とその設計法を示す必要があります。これら課題を解決し、成果を「冷間成形角形鋼管設計・施工マニュアル」の改訂に取り入れ、ボックスコラム構造の健全な発展と一層の普及を図ることを目的に、2012年度より建築研究開発コンソーシアムに「ブレース付きボックスコラム鉄骨建築構造研究委員会」を設け、「端部接合部」、「幅厚比と変形能力」、「崩壊形」の3WGで研究を進めてきましたが、検討方法案がほぼまとまりましたので、その概要をご紹介します。

鉄がサポートするこれからの公共建築物

  高度成長期に建設された社会資本の老朽化が問題となっており、学校、庁舎、病院などの公共建築物についてもその多くが更新時期を迎えています。これまで公共建築物では、鉄筋コンクリート造が多く採用されてきましたが、鉄筋工や型枠工などの労働力不足等から、鉄骨造が採用されるケースが増えております。本講演では、工期短縮・コスト縮減は勿論のこと、人口動態の変化に対応した用途変更・レイアウト変更のし易さ、防災拠点機能の確保など、公共建築物に求められる機能に対する鉄骨造の特徴や試設計例、鉄骨造が採用された公共建築物の遮音性能・温熱性能の調査結果をご紹介します。
  この他に、建築着工統計からみた鉄骨造建築の最近の動向や、環境にやさしい建設用鋼材の普及に向けた当連盟の取組みについてご紹介します。

建研・国総研における鉄骨造建築物に関する最近の検討課題と成果の概要

  本講演では、建築研究所及び国土技術政策総合研究所において,鉄骨造建築物に関係する研究課題として実施した以下の内容についてご紹介します。
(1)建築基準整備促進事業として平成24?26年度に実施した以下の3つの検討課題
  1) 梁ウェブ継手効率が梁の塑性変形性能に及ぼす影響に関する検討
  2) 横座屈する梁の塑性変形性能と床スラブの座屈補剛効果に関する検討
  3) ブレース構造の柱梁の部材種別の設定方法に関する検討
(2)国総研総プロとして平成25?26年度に実施した外壁材脱落を考慮した耐津波設計に関する検討
(3)建築研において平成25年度に実施した非構造部材(天井、大規模間仕切壁)の耐震性に関する実験的検討

時間割・科目・講師

  講師・講演内容は変更となる場合があります。

時間割
科目
講師
時間
13:30〜13:40
開会挨拶
10分
13:40〜14:30
基調講演
各地区大学教授
50分
14:30〜15:05
ブレース付ボックスコラム鉄骨建築構造の研究
鉄鋼メーカー技術者
35分
15:05〜15:15
休憩
10分
15:15〜16:00 鉄がサポートするこれからの公共建築物
鉄鋼メーカー技術者
45分
16:00〜16:45 建研・国総研における鉄骨造建築物に関する最近の検討課題と成果の概要
建研・国総研
派遣講師
45分

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