鋼管

断面形状が円形、角形などの形をした比較的肉厚が薄い中空の鋼材です。用途は多岐にわたり、例えば水道管やガス管のような配管から、化学プラント、火力・原子力などの発電プラント、土木・建築、各種産業機械、天然ガスや石油などの採掘・パイプラインなどにも使われます。直径が数mの大口径の鋼管もあります。




溶鍛接鋼管…需要の大半を賄う溶鍛接鋼管
帯鋼、広幅帯鋼、厚中板などを原材料とし、鋼管のロール成形機、UOプレス(鋼板をまずU字形に曲げ、次にO形の管状に成形する機械)やスパイラル成形機(広幅帯鋼を螺旋状に巻いて管状に成形する機械)で成形した半製品の継ぎ目を、溶接や鍛接方法で仕上げる鋼管です。製品には、溶接鋼管、電縫鋼管、電弧溶接鋼管、朝顔形のダイス孔を引き出しながら接合する鍛接鋼管などがあります。


継目無鋼管…継ぎ目が無い高品質鋼管
鋼塊や棒状の鋼片など、鋼管の材料となる半製品を加熱、穿孔機で中心部に孔をあけ、肉の厚い中空の素材を製造します。これを圧延機や引き抜き機にかけて薄く細長い管に延ばしたものが継目無鋼管です。