圧延機で鋼材を作る

薄板(うすいた)では複数の粗圧延機と仕上圧延機を一直線上に並べ、一方向に一回だけ走らせ、板の帯におしのばします。板の帯は全ての圧延機を通過すると、終点で巨大なトイレットペーパーのようなコイル状(ホットコイル/熱延コイル)に巻き取られます。これが熱間圧延機(ホット・ストリップミル)です。
冷間圧延は、ホットコイルを常温で圧延し、板厚をさらに薄くするだけでなく、表面を美しく、均一にすることができます。自動車のボディや家電などに使われる鋼板は、ほとんどが冷延鋼板やそれにめっきなどの表面処理を施した鋼板です。ホット・ストリップミル同様、直線上に配置した5〜6台の圧延機の間を通すのですが、各圧延機の回転速度が先へ行くほど速くなるので、ロールに押されるのと同時に引っ張られるため、ぐんぐん薄くなっていきます。0.0数mmといった紙のような薄さにすることも可能です。