材料輸入

鉄の原料は鉄鉱石(てっこうせき)です。しかし、鉄鉱石だけでは鉄はつくれません。鉄鉱石を溶かして鉄分を取り出す高炉には、石炭を蒸し焼きにしたコークスや石灰石を一緒に入れる必要があります。また、鋼をつくる製鋼工場の炉には、鉄スクラップやフェロマンガン、フェロシリコンなどいろいろな副原料を入れなければなりません。


鉄鉱石にはさまざまな種類がありますが、主なものは赤鉄鉱、磁鉄鉱、褐鉄鉱で、日本で使われているのは鉄分の含有率60%前後のものです。これらの鉄鉱石はオーストラリアやブラジル、インドから輸入されています。ゴロゴロした石の姿を連想するでしょうが、そのような塊鉱石は少なく、5mm以下の粉状の鉱石(粉鉱石)がほとんどです。