鉄鉱石は酸素としっかり結びついています。鉄を取り出すには、この酸素を除く必要があります。製鉄所の巨大な高炉(溶鉱炉・ようこうろ)に鉄鉱石とコークスを入れ、1200度の熱風を吹きこみます。このとき、コークスから出る熱いガスが、鉄鉱石を溶かしながら酸素を奪うのです。溶けた鉄が炉の底にたまります。これを銑鉄(せんてつ)といいます。