第6回グリーン・スチール・セミナーの開催について
(本セミナーは終了しました。多数のご来場、誠にありがとうございました。)
社会資本の整備・ライフサイクルについての最近の取組み
〜鋼材の優れた環境性能について〜
建築士会CPD認定プログラム
, 土木学会認定CPDプログラム
(プログラムID:00175278、4単位) (認定番号:JSCE16-0901、4.0単位)
開催趣旨
日本鉄鋼連盟では、地球温暖化防止、循環型社会の構築、自然との調和などに貢献する鋼構造の優れた環境性能をご理解いただくため、建設に携わる方々を広く対象に毎年、「グリーン・スチール・セミナー」を開催しております。
第6回を迎えます今回も、「社会資本の整備・ライフサイクルについての最近の取り組み〜鋼材の優れた環境性能について〜」と題しまして、建設分野における新たな環境評価手法や、最新の鉄スクラップの動向、また鉄鋼業界の地球環境保全についての取り組み等について紹介いたします。
ぜひ多くの皆様のご参加をお待ちしております。
講演内容・講師
1. -基調講演- 建設分野における環境管理会計を考慮した新たな環境負荷評価手法(MFCA+LCA)
諏訪東京理科大学 工学部 コンピュータメディア工学科 教授 奈良 松範
環境保全のためのコストがなかなか内部化されない理由の一つが、見えない環境コストが会計システムの中に組み込まれていないということである。これまで見過ごしていた環境コストを明示することにより、環境保全の役割や重要性が見えてくると考えている。鋼材の利用においてもライフサイクルに亘る見えない環境コストを金額として見えるようにすることにより、製造段階の表面的な相違などを広い視野から正しく理解できるであろう。
2. 世界における建築環境評価手法の動向 −Embodied Energy/CO2に焦点を当てて−
宇都宮大学 名誉教授 岡 建雄
各国のCO2排出量とEmbodied CO2(EC)の計算結果から、世界の全CO2排出量の20%以上が建設によるECであることを示す。ECの計算方法として、原単位の作成方法、原単位を使用して建物のECを計算する方法を説明し、問題点を明らかにする。各国で研究されているEC削減手法と共に、建築のECに関するケーススタディーを紹介する。多くのコンクリート構造と鉄骨構造のECを比較した資料を紹介する。最後にAnnex57で開発されているガイドラインを概説する。
3. 鉄スクラップを取り巻く環境変化
一般社団法人 日本鉄リサイクル工業会 専務理事 乗田 佐喜夫
中国の鉄鋼過剰設備能力に起因する同国からの安価な鋼材、半製品の世界市場への流出が、世界の鉄鋼市況を混乱に落としいれ、延いては日本の鉄スクラップ業界全体への変化をもたらしている。今後集荷量の伸びが見込めない日本の鉄スクラップリサイクルの目指す方向性を探ることとしたい。
4. 「鉄の輪がつなぐ人と地球」 -地球環境問題と鉄鋼業界の対応-
日本鉄鋼連盟 建設環境研究会 幹事 河野 謙治
温暖化防止や循環型社会の実現などの地球環境問題への対応は、産業界にとってますます重要性を増している。生産プロセスにおける省エネルギー・省資源化をはじめとし、鉄鋼製品による温暖化防止への貢献など、鉄鋼業界の取り組みを解説するとともに、現在、日本鉄鋼連盟が中心となって国際規格化に取り組んでいる、worldsteel(世界鉄鋼協会)のLCA方法論について紹介する。
5. -特別講演- 近年の地震被害とE−ディフェンス震動台を活用した
実大規模実験に基づく地震減災技術開発
国立研究開発法人 防災科学技術研究所 地震減災実験研究部門 兵庫耐震工学研究センター 主任研究員 佐々木 智大
日本は世界有数の地震国で有り、大規模な地震による被害を軽減させるため、様々な技術開発を進めてきた。特に近年は、倒壊を防ぎ人命を保護することのみならず、建物機能を震災後も維持するために、内外装に代表される非構造部材などの被害に注目が集まっている。ここでは、防災科学技術研究所が進める、世界最大のE−ディフェンス震動台を活用した実大規模の震動破壊実験に基づいた地震減災技術開発を紹介する。
日時
平成28年11月29日(火) 13:00〜17:15
会場
フクラシア東京ステーション 5階 5H会議室(定員150名) 住所:東京都千代田区大手町2-6-1
主催
一般社団法人日本鉄鋼連盟
受講料
無料
申込締切
平成28年11月22(火)必着(会場の都合上、定員に達し次第締切らせていただきます)
申込方法
こちらのフォームよりお申込みください。(別ウィンドウで開きます)
参加申込受付時に返信いたします確認メールをプリントアウトの上、当日会場にお持ちください。
問合せ先
一般社団法人日本鉄鋼連盟 経営政策本部 市場開発グループ
TEL:(03)3669-4815 FAX:(03)3667-0245 E-maii:gss@jisf.or.jp
開催案内
PDFファイル(別ウィンドウで開きます)