第10回グリーン・スチール・セミナーの開催について
社会資本の整備・ライフサイクルについての最近の取り組み
〜鋼材の優れた環境性能について〜
開催趣旨
日本鉄鋼連盟では、地球温暖化防止、循環型社会の構築、自然との調和などに貢献する鋼材の優れた環境性能をご理解いただくため、建設に携わる方々を広く対象に毎年、「グリーン・スチール・セミナー」を開催しております。
第10回を迎えます今回は、リサイクル特性を活かした鉄鋼(鋼材)のライフサイクルアセスメントの手法および環境ラベル(EPD)の評価基準や活用事例について紹介し、カーボンニュートラルな社会の構築を目指した製鉄プロセスでの水素の適用可能性について講演いたします。
また、特別講演として、作業現場における「改善」が継続的に行われることを目指し、改善意欲を引き出すために必要な、改善マネジメントの極意についてお伝えする予定です。
ぜひ多くの皆様のご参加をお待ちしております。
講演内容・講師
1. -基調講演- 脱炭素に向けた水素エネルギー開発の取組について
テクノ2050中島技術士事務所代表(九州大学水素エネルギー国際研究センター客員教授) 中島 良
カーボンニュートラルな社会の構築を目指して、CO2排出量低減に貢献する水素エネルギーの開発が世界中で加速 している。講演では日本の水素戦略や海外の主な取組の動向、太陽光発電などの再生可能エネルギーを利用して製 造する低炭素水素(CO2フリー水素)に関する技術動向や、各種の実証試験の実施状況について概説する。また製 鉄プロセスでのCO2排出削減に向けた水素の適用可能性についてもふれる。
2. リサイクル特性を活かした鉄鋼製品の環境負荷計算方法と環境ラベル
日本鉄鋼連盟 建設環境研究会 副委員長 平川 智久
鋼材はリサイクル可能な素材の優等生であり、その特性を活かした環境負荷計算方法の規格化も2019年までに整備
された。 一方、近年では地球温暖化対策への意識が世界中で高まり、あらゆる製品において環境影響に関する情報
開示が求められてきており、日本国内においてもその動きは特に今年に入り顕著になってきている。ここでは、鉄鋼
製品の環境負荷の考え方とこれを反映した環境ラベル(EPD)の評価基準や評価事例について紹介する。
3.
「鉄の輪がつなぐ人と地球」 −鉄鋼業界の地球温暖化対策の動向−
日本鉄鋼連盟 建設環境研究会 幹事 辰見 夕一
以下の3点を中心に最近の 日本の鉄鋼業界の地球温暖化対策への取り組み状況を紹介する。
1.鉄鋼材料の生産状況 日本と世界の現状と予測
2. 地球温暖化対策への鉄鋼業界の取り組み
3・ 循環型社会に貢献する建設用鋼材
4. −特別講演−
改善意欲を引き出す漢方療法的改善マネジメント
青山学院大学 理工学部 教授 松本 俊之
もしも、改善によって遊び心が満載で美しく感動的で活気ある理想郷のような現場があったなら、それはどんな組織で何が実践されているのであろうか。そこでは、組織の全員が理想的な改善現場を目指して、改善マネジメントを理解して、現場やスタッフに対して改善力を身に着けるための人財教育が当たり前のように継続的に実践されているであろう。これを実現する改善意欲を引き出すための改善マネジメントの極意を紹介する。
5. -
講演- 目的に応じたLCA 〜材料選択のためのLCAとは〜
東京大学先端科学技術研究センター 准教授 醍醐 市朗
本講演では、最初に最近注目が集まっているライフサイクルアセスメント(LCA)について、概説する。その中で、LCAの評価におけるシステム境界の設定の方法は、その評価の目的に応じることを解説する。材料間比較のためのLCAでは、コンシクエンシャルLCAが望ましく、さらには使用済み製品から回収される二次資源のリサイクルも考慮した評価であることが望まれる。そのためのLCA手法の考え方についても解説する
日時
2021年12月2日(木) 13:00〜17:10
開催方法会場
オンライン配信
主催
一般社団法人日本鉄鋼連盟
受講料
無料
申込締切
2021年11月24日(水)
申込方法
こちらのフォームよりお申込みください。(別ウィンドウで開きます)
ご記入いただいた個人情報は、「当セミナー参加申し込みへのご連絡」および「次回セミナーに関するお知らせ」の他、当セミナーの運営管理の目的(講師等関係者への配付、受付等)に利用させていただきます。
問合せ先
一般社団法人日本鉄鋼連盟 業務部 市場開発グループ
◆セミナーの内容について
TEL:03−3669−4815 E-mail:gss@jisf.or.jp
◆お申し込み・当日の視聴について
TEL:03−3824−7232 E-mail:jisf@e.try-sky.com
開催案内
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