日本鉄鋼連盟は、中国鋼鉄工業協会(CISA)との共催で「第8回日中鉄鋼業環境保全・省エネ先進技術交流会」を東京・品川で開催、日中両国から関係者約60名が参加し、最新の省エネ・環境保全対策の動向や各製鉄所で導入されている技術やマネジメント方法に関する情報・意見交換を行いました。
日中交流会開始より10年を経て、中国鉄鋼業の省エネ・環境保全対策が大きく前進する中、中国鉄鋼業の関心は「省エネ」から「環境保全」へ、「技術単体」から「全体マネジメント」へシフトしてきております。当連盟は、中国鉄鋼業のニーズを踏まえながら本交流会を発展させていくことにより、引き続き地球規模での省エネ・環境対策ならびに鉄鋼業の持続的発展に寄与してまいります。

日程・開催地

2016年10月19日(水)〜21日(金)
                10月19日(水)：見学会?@ (浦安鉄鋼団地・村山鋼材(株))
                10月20日(木)：本会議 (品川プリンスホテル)
                10月21日(金)：見学会?A (JFEスチール(株)東日本製鉄所京浜地区)

参加者

≪日本側≫
佐久間 総一郎　日本鉄鋼連盟　環境・エネルギー政策委員会委員長 (新日鐵住金?椛纒\取締役副社長)
丹村 洋一　日本鉄鋼連盟　環境・エネルギー政策委員会副委員長 (JFEスチール?椛纒\取締役副社長)
坂元 耕三　経済産業省　製造産業局金属課金属技術室長
内山 俊一　日本鉄鋼連盟　専務理事
他　計45名

≪中国側≫
遅 京東　中国鋼鉄工業協会(CISA)　副会長
王 竹民　河鋼集団有限公司　副総経理　
周 善良　江蘇沙鋼集団有限公司　副総経理
他　計13名

会合の概要　　スケジュール詳細

日本側の評価
今回の交流会では前回示された中国側ニーズに即して、日本側から実務的なプレゼンを実施。製鋼工場の熱ロス削減や排水マネジメントなど、中国側の関心を呼んでいた。近く発効予定のパリ協定の下、温暖化問題は両国の課題であり、次回はこの点も情報共有できればと期待。

中国側の評価
質疑では、省エネ、環境対策に関する数値的効果の確認など、専門家の視点からの発言が多く見られ、ハイレベルな交流、情報共有ができたと評価。中国企業は、年々厳しくなる各種規制への対応や自発的対策を進めることで、環境･省エネ対策の水準は向上。その過程における本交流会の役割は大きいと認識。

 
佐久間環境・ｴﾈﾙｷﾞｰ政策委員長 　　　　   遅京東CISA副会長 　　　　      左：周ﾓﾃﾞﾚｰﾀｰ (江蘇沙鋼集団有限公司副総経理)　
                                                                                                       右：高椋ﾓﾃﾞﾚｰﾀｰ (神戸製鋼所環境防災部課長)

見学会の概要

?@　浦安鉄鋼団地見学　(2016年10月19日)
浦安鉄鋼団地を訪問し、コイルセンター等を見学。
?A　JFEスチール?鞄兼?本製鉄所京浜地区見学　(2016年10月21日)
JFEスチール東日本製鉄所京浜地区を訪問し、原料岸壁、高炉、厚板工場、エネルギーセンターを見学。

本件に関するご連絡/お問合せ先：
一般社団法人日本鉄鋼連盟 総務本部 秘書･広報グループ
TEL : 03-3669-4822　　　FAX : 03-3664-1457

技術･環境本部 地球環境グループ
TEL : 03-3669-4837　　　FAX : 03-3669-0228