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鉄鋼業界の取り組み 日中更迭業環境保全省エネ先進技術交流会

第5回日中鉄鋼業環境保全・省エネ先進技術交流会について

日本鉄鋼連盟は中国鋼鉄工業協会との共催により、4月27日(火)〜28日(水)に「第5回日中鉄鋼業環境保全・省エネ先進技術交流会」を中国鞍山市にて開催致しました。
この専門家交流会は、日中両国鉄鋼メーカーなどの専門技術者による環境保全・省エネルギーの分野での双方のレベルアップを目的としたもので、2005年 7月、北京にて両国鉄鋼業経営トップ層の参加のもとに行われた「日中鉄鋼業環境保全・省エネ先進技術交流会」において交わされた覚書に基づき実施されてい ます。また、本交流会は日本鉄鋼業が取組む、省CO2技術の海外での普及を通じた地球規模でのCO2削減を図る「エコソリューション」に繋がるものです。

   

日程
2010年4月27日(火)〜28日(水)
開催地
鞍鋼科技館(遼寧省鞍山市)、Bayuquan製鉄所(遼寧省営口市)
参加者
≪日本側≫
(団長)日本鉄鋼連盟 環境・エネルギー政策委員会副委員長 西崎宏(JFEスチール常務執行役員)
新日本製鉄 常務執行役員 青木宏道
JFEスチール 地球環境グループリーダー 手塚宏之
住友金属工業 気候変動担当部長 中野直和
神戸製鋼所 環境防災部次長 下里比佐志
日新製鋼 技術総括部環境省資源推進チームリーダー野口計
住友重機械工業 エネルギー環境事業部 営業本部 第一営業部 課長 山田森夫
経済産業省 製造産業局製鉄企画室長 覚道崇文
日本鉄鋼連盟 常務理事 宮本武史
他 計24名

≪中国側≫
中国鋼鉄工業協会 副秘書長 遅京東
鞍山鋼鉄集団公司 副総経理 唐復平
他 計75名
会合の概要  スケジュール詳細PDF

日中両国代表の挨拶に続き、双方の専門家による講演及び質疑応答が行われ、最後に総括が行われた。
28日は、鉱山ならびに工場見学が開催されました。

○日本側講演
・ CO2削減のための日本鉄鋼業の取組み状況や日本国内制度、CO2排出量原単位計算方法や国際標準化の動向
・ 焼結排ガスの脱硫、コークス炉の排水処理

○中国側講演
・ 環境調和型操業の実践、省エネベンチマークおよびCO2排出計算方法の検討状況
・ 節水や焼結脱硫への取組み

   

   代表挨拶:西崎副委員長       代表挨拶:唐復平副総経理

会議の総括
  • 日中ともに省エネ、CO2削減のためにそれぞれの現状を評価することは重要であり、そのためにもベンチマーク手法やCO2排出量計算方法などについて情報共有や意見交換することは大変意義があります。また、交流で得た情報等により現状からの改善に結びつけることもでき、鉄鋼業界の持続可能な発展に繋がるものです。
  • 環境保全は持続可能な発展を辿るうえで対応不可欠であり、日中双方にとって規制の強化などに向けて対策を取らざるを得ない課題となっています。
  • 交流会開始当初と比較し日々の操業に、より密接した内容の議論が交わされるなど、会を重ねたことの効果が窺えます。双方で地球温暖化、資源問題の解決に繋がるよう今後も交流を継続することが望まれます。

      

団長所感
  • 環境保全・省エネ分野における専門的、技術的な意見交換、質疑応答が大変熱心に行われ、中国側のこの分野における関心の高さが窺えました。
  • 特に今回感じたことは中国側の「地球環境問題」への関心の高まりである。前回までの中国側の関心はSOX、NOX対策などが中心でしたが、今回は日本に対して、「CO2削減につながる国内制度」や「CO2排出量原単位の計算方法やその国際標準化」などについての説明が予め求められ、熱心な質疑が行われたほか、中国側からも「省エネベンチマーク手法やCO2排出量計算方法」についての取組みについて詳細な説明がありました。地球温暖化問題の解決に向けて頼もしく感じました。
  • 2日目(4月28日)は中国最新鋭のBayuquan製鉄所(営口市)を見学させて頂きましたが、世界の最先端を行く、環境配慮、技術に驚かされました。
  • 全体を通して中国側の非常に暖かい歓迎ぶり、スムーズな会議運営が目立ちました。次回は日本側も負けないような「おもてなし」を考えたいと思っています。

本件に関するご連絡/お問合せ先:
一般社団法人日本鉄鋼連盟 総務本部 秘書・広報グループ
TEL : 03-3669-4822   FAX : 03-3664-1457

技術・環境本部 地球環境グループ
TEL : 03-3669-4837   FAX : 03-3669-0228

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