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鉄鋼業界の取り組み 日中更迭業環境保全省エネ先進技術交流会

第10回日中鉄鋼業環境保全・省エネ先進技術交流会について

日本鉄鋼連盟は、2018年10月30〜31日の2日間、中国鋼鉄工業協会(CISA)との共催で標記交流会を北海道・苫小牧で開催、日中両国から関係者約80名が参加し、最新の省エネ・環境保全対策の動向や日中双方の製鉄所で導入されている技術に関する情報・意見交換を行いました。今回は初めてLCA(ライフサイクルアセスメント)を日中共通テーマとし、日中双方における取組み事例の紹介が行われ、それぞれのテーマについて活発に意見交換が行われました。当連盟は、日中の相互利益に則りつつ本交流会を発展させていくことで、引き続き地球規模での省エネ・環境対策ならびに鉄鋼業の持続的発展に寄与してまいります。


        

日程・開催地
2018年10月30日(火)〜31日(水)
                10月30日(火):本会議(グランドホテルニュー王子)
                10月26日(木):見学会(新日鐵住金(株)室蘭製鉄所)
参加者
《日本側》

曽谷 保博 日本鉄鋼連盟 環境・エネルギー政策委員会委員長(JFEスチール(株)代表取締役副社長)
木原 栄治 経済産業省 製造産業局 金属課 金属技術室長
鈴木 英夫 日本鉄鋼連盟 環境・エネルギー政策委員会委員(新日鐵住金(株)常務執行役員)
内山 俊一 日本鉄鋼連盟 専務理事
他 計43名

《中国側》
遅 京東 中国鋼鉄工業協会 副会長
張 相軍 山東鋼鉄集団 副総経理
郭 憲臻 安陽鋼鉄集団有限責任公司 副総経理
他 計40名

発表テーマ
日本側講演テーマ
○我が国エネルギー・温暖化対策と技術開発
○ 日本の鉄鋼業におけるLCAの取組み
○ 乾式脱硫脱硝設備 ReACTについて
○ 製鉄所排熱を利用した熱電発電技術の開発
○ 省エネ型CO2化学吸収プロセス ESCAPの概要について
○ 鉄鋼設備のNOx低減技術について

中国側講演テーマ
○ 中国宝武のLCA取り組み概況
○ 焼結高温ガス循環技術の開発と実用例
○ SDS+SCR技術のコークス炉ガス脱硫・脱硝における応用
○ 安鋼における省エネ環境保全技術工業の実践と発展
○ 高硫黄焼結ガス脱硫についての模索と実践
○ グリーン・低炭素排出の鉄鋼製品基地建設
評価 

?@日本側の評価
今回日中共通テーマとしてLCAを取り上げたことが一番のトピック。事例発表を通じて日中双方ともライフサイクルを通じた環境負荷低減の重要性を認識しており、LCAの考え方については従来から一部関係者は認識していたものの、改めて鉄の価値を高めていくためには日中双方でこの考え方を深めていくことが重要。

?A中国側の評価
本交流会からは多くの示唆を得ることが出来ると評価。毎回の交流会を通じ、中国国内のみならず地球全体の更なる環境改善に向けた決意が強まったと思料。この様な交流を継続することは環境・省エネ分野での協力関係の発展に有益であり、日中双方の鉄鋼業の信頼関係の増進に一層寄与するものと認識。日中交流会が我々以外の他国にとって啓発的なものとなるよう希望する。


         曽谷環境・エネルギー政策委員長                       遅京東CISA副会長                    
(参考)新日鐵住金(株)室蘭製鉄所見学(10/31)
10月31日に新日鐵住金(株)室蘭製鉄所を訪問し、高炉、棒鋼工場、ESCAP設備の見学を行いました。
 

本件に関するご連絡/お問合せ先:
一般社団法人日本鉄鋼連盟 総務部 総務・秘書・広報グループ
TEL : 03-3669-4822   FAX : 03-3664-1457

技術・環境部 地球環境グループ
TEL : 03-3669-4837   FAX : 03-3669-0228

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