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製鉄所では、生産工程の省略・連続化や排エネルギーの回収・活用により、めざましい省エネルギーを実践しています。 特に、エネルギーを無駄にしないことにかけて、日本鉄鋼業は群を抜いており、代表的な省エネ設備である『高炉炉頂圧発電(TRT)』や『コークス乾式火設備(CDQ)』の普及率は日本ではほぼ100%となっています。

高炉炉頂圧発電(TRT)
高炉の内部は生産性を高めるために高圧になっています。高炉ガスを回収する際に、その圧力差でタービンを回して発電をする装置が、『高炉炉頂圧発電(TRT)』です。この発電量は、一貫製鉄所の消費電力の10%近くを占めています。

高炉炉頂圧発電(TRT)

コークス乾式消火設備(CDQ)
従来は、コークス炉から取り出した赤熱コークスは、水を掛けて冷却していました。『コークス乾式消火設備(CDQ)』は、コークスを水の代わりに窒素ガスで冷却し、高温になった窒素ガスでボイラーを加熱して高温高圧の水蒸気を発生させ、蒸気タービンを回して発電する設備です。

製鉄所内で発生する副生ガスは、TRT、CDQにより電気をつくり出すエネルギー源となるほか、鋼材の加熱用の燃料ガスとして100%有効に活用しています。

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