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第1回日韓グリーンスチール共同セミナーを開催

  2023年9月21日(木)に韓国・ソウルにて「第1回日韓グリーンスチール共同セミナー」が日本鉄鋼連盟・韓国鉄鋼協会の共催で開催されました。本セミナーには、両代表である泉山雅明 日本鉄鋼連盟地球環境委員会委員長(日本製鉄(株))、ビョン・ヨンマン 韓国鉄鋼協会副会長、また来賓として経済産業省金属課松野大輔課長、韓国産業通商資源部オ・チュンジョン産業政策室鉄鋼セラミック課長をはじめ、日韓両国の政府関係者、鉄鋼企業を中心に約100名が参加し、鉄鋼業のカーボンニュートラルに関する以下の幅広いテーマを対象に意見交換を行いました。

  ・ 世界の脱炭素政策動向 (EU炭素国境調整メカニズム(CBAM)、米EU鉄鋼・アルミ二ウム グローバルアレンジメント等)
  ・ グリーンスチールに関する国際基準・動向
  ・ 両国における鉄鋼業カーボンニュートラルに向けた政策・技術開発
  ・ トランジション期におけるトランジションファイナンスおよびグリーンスチールブランドへの取り組み  等

 本セミナーでは、両国政府及び民間の代表者から、鉄鋼業の脱炭素化が世界の共通の課題となる中、脱炭素に向けた技術開発、グリーン鋼材の市場作り、貿易問題等で、鉄鋼業界における競争がますます激しくなることが予想されるが、日韓両国が協力できる部分を模索し、両国官民で鉄鋼業の脱炭素化を着実に推進していくことが重要との見解が示されました。

 当連盟は日本政府との協力により、今後も鉄鋼業カーボンニュートラルに向けた国際協力を推進し、地球規模での温暖化対策に貢献してまいります。

(参考)両国代表者及び来賓挨拶抜粋
両国代表者挨拶
泉山委員長(日本鉄鋼連盟地球環境委員会委員長):鉄鋼業の脱炭素化が世界共通の最重要課題となる中、主要製鉄国では脱炭素化のための技術開発や実装、グリーン市場づくりも見据えた政策措置の構築に向けて動き出しており、今後、国レベル、企業レベルで競争が激しくなっていくと思われるが、競争すべきところは競争し、協力できるところは協力しながら、各国・各企業が鉄鋼業の脱炭素化を着実に推進していくことが何より重要である。

ビョン副会長(韓国鉄鋼協会副会長):CBAM、グローバルアレンジメントのような気候変動を受けた通商環境の変化に加えて、地球温暖化を解決するための最新の技術開発の動向を本セミナーで議論することで、理解を深め、両国の協力がさらに進展することを期待している。

両国来賓者挨拶
松野課長(経済産業省金属課):韓国と日本はカーボンニュートラル達成に向けた積極的な政策をそれぞれ推進しているが、これらは技術、貿易環境、制度等、幅広い視点から議論されるべき。一方で、日本と韓国は産業構造が共通している部分が多く、共通の課題を塊として世界に発信していくことが重要。そのためにも本セミナーは官民にとって重要な機会であり、議論を深めていきたい。

オ課長(韓国産業通商資源部産業政策室鉄鋼セラミック課):日韓両国の鉄鋼産業をめぐるグローバル炭素規制が強化されている中、グリーンスチールの生産体制の構築は両国鉄鋼業の喫緊の課題。今回、グリーンスチールに特化されたより専門的、技術的な議論ができる場に対話のチャネルが拡大したことをうれしく思う。日韓両国で共通の課題の解決に向けて共に学びあい、成長していきたい。



両代表による集合写真
左からキム現代製鉄副社長、キムPOSCO副社長、ビョン韓国鉄鋼協会副会長、オ産業通商資源部鉄鋼セラミック課長、
松野金属課長、高橋金属課企画官、泉山鉄連地球環境委員長、手塚鉄連エネルギー技術委員長、小野鉄連特別顧問



会場の様子

本件に関するご連絡/お問合せ先:

一般社団法人日本鉄鋼連盟 総務部 総務・秘書・広報グループ
TEL:03-3669-4822  

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