ホーム > ニュースリリース > トピックス > 「品質管理体制強化に向けた取り組み」について

トピックス

「品質管理体制強化に向けた取り組み」について

 日本鉄鋼連盟は、昨年6月、一部の加盟企業において規格及び契約に定められた試験についての不備・不整合が発生したことを踏まえ、品質管理の徹底と再発防止のため、「品質管理タスクフォース」を設置し、品質保証の体制強化のためのガイドラインの設定、加盟会社への遵守と徹底を図ってまいりました。 加盟各社ではガイドラインに基づいた取り組みを実施するとともに、タスクフォース傘下の品質管理WGにてガイドラインの進捗フォローを定期的に実施した結果、今般、加盟会社90社すべてにおいてガイドラインに定める体制が整ったことを確認いたしました。

 これを受け、タスクフォースとしての活動につきましては一区切りといたしますが、必要が生じた場合には迅速な対応ができるよう枠組みは維持するとともに、品質管理WGでは今後とも活動を継続してまいります。

 当連盟としましては、今後とも加盟各社とともにこのガイドラインに沿った活動を継続し、お客様や社会の信頼回復と業界全体の品質保証体制強化のために全力を尽くしてまいる所存です。

〜参考〜「品質保証体制強化に向けたガイドラインの項目」

1.法令遵守と品質保証に関する意識改革の徹底
(1)今般の不備・不整合の主原因である、規格・契約事項遵守という姿勢の欠如、生産重視の意識、技術に対する過信等につき深く反省し、経営層からの通達・会議体での確認活動等により、現場における各人の品質保証に関する意識を再度喚起・徹底する。
(2)品質保証ルール遵守の教育を実施する。
・ e-Learning教材、教育冊子の作成・配布等による教育を実施する。

2.不備・不適切な事例を発生させない仕組み作り
(1)品質保証のマネジメント強化
・ 各社ごとに品質保証を総括する役員を明確にする。
・ 品質保証部署について、製造部門からの独立性を確保する。
(2)試験検査データの信頼性向上
・ 現場でのデータ改ざんを防止するための自動化を含めた試験検査システムを構築する。
(3)品質・技術レベルの実態と規格内容の整合性の確保
・ 公的規格(JIS他)で『現状の市場ニーズ及び技術内容と不整合な点』、『紛らわしい表現・あいまいな表現』の洗い出しを行い、規格改正への取り組みを集中的に行う。

3.不備・不適切な事例を検出する仕組み作り(社内及びグループ会社の品質監査の強化)
(1)社内及びグループ会社の品質監査を強化するために、試験検査の実態調査を織り込んだチェックリストを作成する。
(2)社内及びグループ会社に対する品質監査計画を立案し、PDCAを着実に実行する。(立入監査も含む)

4.品質保証に関する課題を確認し、改善の指示を行うための、経営層を含む会議体等の設置
例)経営層を含む「品質保証委員会」

以上

本件に関するご連絡/お問合せ先:

(社)日本鉄鋼連盟 総務本部長 安見
TEL:03-3669-4822  FAX:03-3664-1457

ページの先頭へ