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安倍首相が神戸製鋼所加古川製鉄所を訪問

3月10日(土)午前、安倍晋三首相が神戸製鋼所加古川製鉄所を訪問されました。
安倍首相は約1時間にわたり、第3高炉、厚板工場を 見学されました。見学後、「みなさん、ご安全に。工程課厚板係の安倍晋三です。」と製鉄所員時代に戻っての一言。また、「日本の技術、匠の力をこれからも生かしてほしい。ものづくりの誇りをもって頑張っていただきたい」と激励されました。訪問の記念に、建設中の第2高炉に使用する耐火煉瓦に「鋼の匠」と揮毫されました。

安倍首相は1979〜80年まで神戸製鋼所に在籍され、80年5月から81年1月末まで加古川製鉄所工程部工程課で勤務されており、製造業の現場を見たいとの首相の希望により今回の訪問が実現しました。

 

[こんにちは、安倍晋三です]

更生する少年たちの心

「みなさんご安全に。工程課厚板係の安倍晋三です。」

久しぶりに訪れた神戸製鋼所加古川製鉄所で、現場の皆さんに挨拶しました。「ご安全に」は、製鉄所の中で日常的に交わされる挨拶で、危険をともなう現場でお互いの身を気づかう、心の通った言葉です。

私の社会人としての原点がここにあります。「産業のコメ」とも言われる鉄をつくりながら、現場ならではの厳しさや、やさしさ、仕事への誇りにあふれていたことを今でも覚えています。

「鉄は国家なり」と言われた鉄鋼産業は、基幹産業として、一貫して日本の成長の原動力となってきました。プラザ合意後の円高、日米通商摩擦、世界的な競争の激化、幾多の荒波にもまれても、日本のものづくりを支えてきました。あの阪神淡路の大震災のときも高炉を止めず、製造ラインをいち早く復旧させたのも、その責任感のなせる業だったのだと思います。

26年ぶりの高炉の火は、変わりなく照りつづけていました。作業服の感触、ヘルメットの感触、軍手の感触、すべて昔のまま。ハイテクが活かされている現在の製鉄所にあっても、炎を見ながら成分を見分ける匠の技術は見事に生きています。

日本の鉄鋼業は、環境問題への取組でも世界から注目されています。加古川製鉄所でも、高い環境技術、省エネ技術を導入することによって、エネルギー効率は私がいた頃よりも3割も向上したそうです。高い技術力をこれからも日本の強みとして活かしていただきたいと思います。

「安倍内閣メールマガジン」 第21号(2007/03/15)より抜粋

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