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会長コメント

タイにおける熱延鋼板・厚板反ダンピング措置の継続について

2009年5月26日
(社)日本鉄鋼連盟
会長 宗岡 正二

≪英文版(PDF)はこちら≫

 タイ国政府は、今般、日本を含む14ヶ国からタイへ輸入される熱延鋼板・厚板に対する反ダンピング措置を、更に5年間継続する旨の発表を行った。
 日本からタイへ輸入される熱延鋼板の大部分は、タイ現地の日系企業及びローカル企業に供給される冷延鋼板の原材料となる高品質製品であり、本措置が撤廃された場合にも、タイの国内産業への損害を継続又は再発させないことが明白であるなか、今回のタイ国政府による決定は不適切であると言わざるを得ず、誠に遺憾である。
 今回の発表によると、自動車・電機産業等に供給される冷延用熱延鋼板が措置対象外と認められ、タイにおける川下産業への影響が一部軽減されたものの、依然として措置の継続によるタイ産業界への悪影響が危惧される。
 日本鉄鋼業界としては、決定の詳細を精査し、日本政府と協議のうえ、今後の対応を検討する所存である。

以上

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