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会長コメント

米国アンチダンピング調査ゼロイングに関するWTO上級委員会裁定について

2007年1月10日
(社)日本鉄鋼連盟
会長 馬田 一

世界貿易機関(WTO)上級委員会は、1月9日、米国アンチダンピング調査におけるゼロイング慣行をWTO協定違反とする裁定を下しました。

ゼロイングは、ダンピング・マージンの計算において、マイナスは加算せずプラス(ゼロ以上)のみを加算する方法で、結果としてマージンが高く算定されます。昨年9月のWTO紛争処理パネルでは、当初提訴時の調査でのゼロイングはWTO協定違反との判断を下していましたが、年次見直しやサンセット見直しでのゼロイングについては判断を保留しており、日本はこれを不服として上級委員会に上訴していました。

今回の裁定は、WTOアンチダンピング・ルールの解釈に明確な基準を設ける画期的な内容であり、日本鉄鋼業界としてもこれを歓迎します。経済産業省をはじめとして、ご関係の皆様のご尽力に心より御礼申し上げます。米国政府が今回の裁定を真摯に受けとめ、早期に制度を是正されることを強く希望します。

以上

本件に関するご連絡/お問合せ先:

(社)日本鉄鋼連盟 総務本部秘書・広報グループ
TEL:03-3669-4822  FAX:03-3664-1457

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