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会長コメント

EUの鉄鋼製品セーフガード調査開始ならびに暫定セーフガード措置の実施について

2002年3月27日
(社)日本鉄鋼連盟
会長  千速 晃

今般、EU委員会が鉄鋼輸入製品に関するセーフガード調査の開始ならびに暫定セーフガード措置の実施について公表した。

今般のEU委員会による暫定セーフガード措置の実施は、米政府のセーフガード実施により米市場より排斥される輸入鋼材がEU域内市場へ還流することを未然に防ぐための措置でもあるとの事であるが、世界の主要な鉄鋼市場のひとつであるEUが、このような決定を下したことは誠に遺憾なことと言わざるを得ない。

日本鉄鋼業界としては、米政府の鉄鋼製品のセーフガード措置は国内産業保護を目的としたWTOルールに基づかない一方的な輸入制限措置であり、このような保護主義的な措置が各国に伝播することを深く憂慮してきたものである。

今後、EU委員会は正式セーフガードの発動是非につき調査・検討するとのことであるが、EU委員会が良識ある決定を下されることを望むと共にEU委員会の措置とWTOルールの整合性につき注視してゆく所存である。

以上

本件に関するご連絡/お問合せ先:

(社)日本鉄鋼連盟 総務本部秘書・広報グループ
TEL:03-3669-4822  FAX:03-3664-1457

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