9世紀頃、島根県の東部の出雲地方や九州地方で製鉄が始まります。砂鉄と木炭を原料に、「たたら」と呼ばれる炉でつくられました。たたらでつくられた純度の高い鋼を玉鋼(たまはがね)と言い、日本刀のようなすぐれた鉄製品が生まれます。岩手県釜石市にヨーロッパ式の高炉がつくられたのは江戸時代の終わり頃、1857年のことです。その後、大規模な製鉄所も建設され、日本の鉄づくりはめざましい発展をとげます。