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学校校舎のリモデル研究

一斉授業型の教室が片側廊下形式で並んでいる既存RC造校舎棟に対して、鉄骨造の校舎を新たに増築することによって、多目的スペースを持ったオープンな教室群を構築することを目指します。

既存RC造校舎

公立小中学校の全体保有面積の約6割を占める現行耐震基準施行以前に建設された学校施設の耐震診断を早急に実施し、必要なものについては耐震補強により安全性を確保することが重要です。さらに、既存のRC造校舎は老朽化や耐震性などハード面での機能劣化のみならず、一斉授業型の「教室」中心の計画が、最近の多様化した学習形態や地域に開かれた学校施設の使用実態にあわず、ソフト面でも機能劣化を起こしています。

図:既存RC造校舎

増築形態ごとのリモデル計画

タイプI
分散多目的スペース 南増築型

図:タイプI

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タイプII
分散多目的スペース 南増築型

図:タイプII

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タイプIII
分散多目的スペース
南増築・教室入替型

図:タイプIII

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タイプIV
集約多目的スペース
北増築型

図:タイプIV

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鉄骨造による増築工事とRC造の場合との工程比較

下の図は、リモデル計画タイプIIIを例として、その工事工程を在来工法と比較したものです。既存校舎を一部解体した上で、増築工事と既存校舎内の部分的な改修工事を実施する工事計画です。学校の教育活動に支障がないように、夏休みに入ってからの工事着手とします。
在来のRC造の場合と大きく異なるのは、躯体と外壁のコンクリート打ちとその養生に要する約2ヶ月の期間が1ヶ月に短縮されることです。鉄骨造の場合も9月に始まる新学期に内装工事が一部残りますが、部分的に工事を併行させたり、既存部分との工事工程を調整することにより、教育活動への影響をほとんど無くすことも可能です。
既存校舎のリフォームの場合、児童・生徒が教育活動に使用している状況下での工事となります。一般的には、学校が長期休暇となる夏休みなど限られた期間内での工事が求められることが多く、工事期間を短縮し、教育活動への制約や近隣社会への影響を極力抑える必要があります。そのためにも、工期が短縮できる鉄骨造の採用は大きなメリットとなります。

図:鉄骨造による増築工事とRC造の場合との工程比較

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鋼構造によるリニューアルプラン

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