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鉄鋼業界の取り組み 日中更迭業環境保全省エネ先進技術交流会

日中鉄鋼業環境保全省エネ先進技術交流会

日中鉄鋼業 環境保全・省エネ先進技術交流会 成功裏に閉幕

日本鉄鋼連盟(会長:三村明夫・新日本製鐵株式会社社長)は、中国鋼鉄工業協会(会長:謝企華・上海宝鋼集団董事長)との共催で2005年7月4〜5日の2日間、中華人民共和国北京市において「日中鉄鋼業 環境保全・省エネ先進技術交流会」を開催いたしました。両国鉄鋼業の持続的な発展と地球環境問題への貢献を目的とした本交流会は、日中鉄鋼業の大多数の経営トップおよび政府・研究機関関係者、約200名の参加を得て盛況のうちに終了いたしました。

交流会は、三村、謝両会長の挨拶で開幕した後、鉄鋼業における環境保全と省エネルギーについての取り組み状況や国の政策等について、日中双方の業界専門家や政府関係者によるプレゼンテーションが行なわれました。また、今後も日中鉄鋼業界で環境保全、省エネルギーについて継続的に交流を図っていくことを確認し、両会長名による覚書を取り交わしました。

三村会長挨拶

日中両国の本格的な交流開始から30年を経た本日、世界最大の生産能力を有する中国鉄鋼業と、世界最高水準の環境・省エネ技術を有する日本鉄鋼業が、環境保全と省エネルギーに対する双方の思いを一致させ、共に手を携え、新たなスタートを切ることとなりました。
我々が供給している「鉄」は社会基盤を支える基礎素材として、その重要性は今後とも不変であると確信いたしております。しかしながら一方で、鉄鋼業は資源を大量に消費すると同時に、大量の二酸化炭素を排出する、環境負荷の大きい産業であるということも認識しなければなりません。
日本の鉄鋼業は過去に公害問題、オイルショックを克服すべく、徹底的に環境対策・省エネルギー対策に取り組んできた結果、世界最高水準のエネルギー効率と環境保全・資源循環利用技術を獲得することができたと考えております。
日中鉄鋼業界は、それぞれの努力と相互の協力を通じて「環境と経済の両立」を実現し、ひいては世界的視野において、持続可能な経済社会の発展に大きく寄与できるものと確信いたしております。この交流会が日中間の新しい友好・信頼関係の第一歩となり、将来世代に対しても意義深いものとなることを心から祈念して、私からの挨拶とさせて頂きます。

謝会長挨拶

本交流会は日中両国間の重要な交流活動のひとつであり、両国における環境・省エネルギーについての先進技術及び関連政策の交流を図ることは、両国鉄鋼業の持続可能な発展を促進し、日中両国の国民及び全世界人類に幸福をもたらすものであります。
中国鉄鋼業は発展プロセスにおいて省エネルギー・環境保全の面で様々な努力をしてきましたが、世界の先進レベルと比較すれば、未だ大きな差が存在しております。
目下、中国鉄鋼業は科学的発展観を推し進め、構造調整を推進し、持続的な発展を実現しようとしています。中国鉄鋼業の健全な発展の為には、世界各国の先進的経験、特に日本の鉄鋼業の先進的技術を学ぶことが重要であります。
この交流会が成功を納め、日中両国の鉄鋼業界の友誼と協力が引き続き新たな成果を挙げることをお祈りいたします。

覚書

日本鉄鋼連盟と中国鋼鉄工業協会は、本交流会において、環境保全・省エネルギーに関する技術及びこれに関連する国際情勢や両国の具体政策について活発かつ友好的に交流し、その結果、次の通り合意する。

一、日本鉄鋼連盟と中国鋼鉄工業協会は、両国鉄鋼業の健全な発展を図るとともに、資源の有効利用や地球環境保全を進める観点から、引き続き、環境保全・省エネルギーに関する技術及びこれに関連した分野において、交流を進めることが重要であると認識する。

二、このため、日本鉄鋼連盟と中国鋼鉄工業協会は、今後、継続的に環境保全と省エネルギーに関し、情報及び専門家交流を実施する。

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